今すぐ聞きたい部分やせのこと
エフェドリンは、日本で発売されている市販の風邪薬や、生薬の麻黄が配合されている防風通聖散という漢方薬などにも含まれています。
ですから市販薬や漢方薬といえども、漫然と服用するのは危険ということになります。
また、欧米で人気の大衆薬で、Permathene-16(MEGA-16)という食欲抑制剤の成分に、塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)という交感神経へ作用する物質が含まれており、問題になりました。
PPAは、アメリカではスーパーや薬局で購入できる食欲抑制剤に使用されていましたが、その食欲抑制効果は期待されたほどではなく、しかも過量服用や乱用により出血性脳卒中の危険性が高まることが明らかになり、2000年、FDAはメーカーに対して自主的な販売中止を要請しました。
しかも、PPAには中枢神経(脳と脊髄)を興奮させる働きもあり、覚醒剤ともなりえる物質なのです。
我が国では、「1般用医薬品」として咳や鼻水を抑える薬や風邪薬にPPAが配合されており、病院でしか処方できない「医療用医薬品」の上気道炎治療薬にも含まれています。
アメリカのFDAの勧告を受けた当時の厚生省は、「日本ではPPAを食欲抑制剤としては認可しておらず、しかも定められた1日の最大服用量もアメリカより低く抑えられているので、直ちに販売中止とする必要はないものの、使用上の注意を改訂し、適正使用を徹底すること」という主旨の通達を出しました。
それによると、高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、脳出血を起こしたことのある人は服用してはいけないと明記するように指示されています。
また2003年には、PPAに代わる成分を含む製品へ速やかに切り替えるようにという、厚生労働省の新たな通達が出されています。
ですから、インターネットなどで個人輸入した食欲抑制剤にPPAが含まれているようならば、使用せずに廃棄したほうが安全といえましょう。
さらに、向精神薬の食欲が減退するという副作用を逆利用して、食欲抑制剤として販売する闇ルートも存在するようです。
向精神薬は、常用すると感情が不安定になったり判断力が鈍ったり心身障害が生じる危険性があるため、医師や研究者以外の輸出入や譲渡が禁止されている薬です。
ところがフェンテルミン、ジアゼパムラェンフルラシ、マジンドールなどを含む向精神薬が海外から密輸入されたり、それらの成分がインターネット販売の痩せ薬に含まれていたりすることが起きています。
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